| それもそのケイパーは、地中海沿岸を原産とする低木で、古代から食用とされてきました。ケイパーの花は、瓶のラベルを見てもお分かりのように、ひじょうに美しく可憐です。あの緑色の粒は花の蕾。これを摘み取って、オイル漬けや、酢漬け、塩漬けにし、瓶詰めされたものが多種市販されています。今回、お目にかけるのは塩蔵品ですが、きわめて特別なケイパーです。産地は、シチリア海峡の真ん中辺りに位置する小島パンテレリア島。ここは、世界に名だたるケイパーの名産地です。火山牲の土壌や乾燥した空気、昼夜の温度差が激しいことなど、まさにケイパーのためにあるような環境とか。これは、パンテレリア島でもかなり高地で栽培されたものです。生産者は、ミラノ在住の建築家ガブリオと、夫人でデザイナーでもあるジュネヴィエヴェ。ともにクリエイティヴな職業であることが、この珠玉のケイパーを生み出す原動力となったといってもよろしいでしょう。 |
| パンテレリア島ここに別荘を持つ彼らが、しだいにケイパーに魅せられたとしても、少しもふしぎではありません。そして彼らが目指したのは、完全無農薬の非の打所がない塩漬けのケイパー。妥協はありませんでした。 |
| ケイパーは害虫がつきやすく、被害に合うとたちまち味が落ちてしまうのが難点。 |
| しかし、高地ならではの利点、すなわち、害虫の発生時期が遅れること、隣接地から農薬が惨出してこないことなどを生かし、完全無農薬が実現したのです。 |
| 害虫の発生以前に摘み取られたケイパーは、ただちに塩漬けされます。その際、硬めで歯応えのカリっとした小粒のものと、軟らかくて香りに優れた大粒のケイパーをブレンド。これは、奥深い味わいを醸し出すための配慮にほかなりません。 |