| 終戦後、その功績によって政界入りを強く勧められましたが、ワイン作りの道を選びたいといって固辞。こうして、モヴィア家のワイナリーは、いまに残ることになったのです。 |
| ユーゴスラヴィアは共産主義だったため、ワインの独自販売はできず、政府がワイナリーから集めて、すべてブレンドしていました。しかし、モヴィア家のワインはチトー大統領に大変気に入られ、唯一のプライベートワインに選ばれています。その結果、より良いワイン作りの研究に惜しみなく時間を費やせ、現在は銘醸ワインの指針として評価されているのです。 |
| このモヴィア家のスプマンテ“プーロ”ロゼは、もっとも古典的な製法で作られています。原料の葡萄は有機農法で栽培し、樹齢が20年を過ぎるまで実を摘みません。自然のままに地中深くまで根をはわせて、大地の成分をたっぷり吸収させるためです。こうして成熟させた実をすべて手摘みし、適度な大きさのものだけを選り抜き、2時間以内に発酵させてから、樽の雑な匂いが消えるまで熟成させます。 |
| これを瓶に詰めて2次発酵させますが、このときシャンパンのように酵母や糖分は加えずに、純粋なモスト(葡萄の搾汁の原液)で発酵を促します。葡萄の持つ力だけで、アロマを最大限に引き出すわけです。甘味を調整するためのリキュールも加えず、酸化防止剤も無添加といえるほど微量に抑えています。 |
| また、濾過しないノンフィルターであることも、大きな特徴といえるでしょう。そのため、ご覧のように透明感はないものの、コクは深くて、気泡もきれいに上がります。澱が残っているので、いくぶん苦みを感じるかもしれませんが、これぞノンフィルターの証し。この貴重な味わいを、存分にお愉しみいただきたいものです。 |
| 甘くないので、特にキャビアや魚料理との相性は抜群。鶏料理などにもよく合うでしょう。クリスマスやお正月に、どうぞお試しください。 |
| ちなみに、モヴィア家のワイナリーは、スロヴェニアとイタリア(フリウリ州)の国境をまたいでいるため、品評会などではイタリアワイン部門に出品されています。 |