| ラ・クーナーがこの古都に創業したのはつい数年前のことです。オーナーは、マドリードの出身の
アンヘル・リーパー氏。ニューヨークでマーケティングの商社マンとして働いていましたが、いわゆる脱サラをしてスペインへ戻り、料理人の奥さんとともに、新たな道を歩みはじめました。 |
| ラ・クーナはスペイン語で”揺り籠”の意。瞬時に変動する株の相場を相手に、息つく暇もなかったオーナーは、あたかも時が止まったようなトレドの街に、ゆったりとした新しい人生を見い出したのかもしれません。 |
| リーパー夫妻は、自宅のあるマドリードから、約70キロもの道のりを毎日トレドへ通い、近所の奥さんを雇ってさまざまな食品を製造しています。「手作りの良さを次の世代に伝えたい」との思いから、製法はすべて昔のまま。もちろん全行程が手作業で、添加物はいっさい使いません。ちなみに、キッチンはなんとも明るい雰囲気で、工場というよりは清潔な料理教室のようだととのことです。 |
| 商品のラインアップは多彩で、各種のフルーツジャムや、干し鱈のペースト、トマトを長時間煮込んだ濃厚なトマトソースなど。さらに、トレドの伝統的な焼き菓子として名高い”マサパン”も手掛けています。 |
| ここにご紹介する手焼きクラッカーは、ラ・クーナのオリジナル商品。原材料はすべてスペイン産で、厳選された良質なものばかりです。 |
| 小麦粉とエキストラバージンオリーブ油を合わせて練り、さらにタイムとトレド近郊で作られた山羊のチーズを練り込みます。これを、一つ一つの手で丸め、オーブンで焼き上げて、塩を振る。いたって単純な作業ですが、非常に根気がいる作業であること、よくお解りいただけるはずです。 |
| 口当たりは軽やかで、ふんわりと広がる山羊のチーズの香りは勘えられません。ティータイムに紅茶とともに食べても絶品ですが、ワインとの相性がまた格別なので、お好みのパテをのせてカナッペにしても。持て成しの席にお出しすれば、どなたにもきっと喜ばれることでしょう。 |