| 樹木の蜜を集めた蜂蜜 |
| ポデーレ・イル・カッサーレのボスコ |
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| 蜂蜜というと、ふつうは花の蜜を蓄えた蜂から採取しますが、森林の葉から出る蜜を集めた珍しい蜂蜜があります。それが、ポデーレ・イル・カッサーレ農場のボスコです。 |
| イタリアはトスカーナ州ピエンサにあるこの農場は、44号の本欄でご招介したペコリーノチーズの製造元。ここでは、元はミュージシャンという経歴を持つスイス人のウリッセ氏が、スローフードの思想にのっとって、パスタやチーズなどを製造していますが、同時に近隣の小規模な生産者たちの手助けをして、ポデーレ・イル・カッサーレのブランドで販売しています。 |
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| この地域の生産者たちは、昔ながらに近所で助け合いながら生活をしています。たとえば野菜の収穫。地域や太陽の向きによって時期が多少ずれるので、自分の畑でなくても、みなで集まって収穫するという具合です。 |
| この仲間の一人が、ロマナ・ディ・マッテイさん。彼女は二十四歳のときに、街中からモンテプルチアーノの田舎に引っ越してオリーブオイルを作りはじめ、十年前より養蜂家から蜂をわけてもらったり買ったりして、採蜜を始めました。もちろん、抗生剤などとは無縁の、自然に育った蜂です。 |
| オークにトネリコ、科の木、アカシア、樫、白樺、栗をはじめ、多種の楓や蜜の多いバラ科の樹木などが、自然のままで生い茂るモンテプルチアーノの森では、暖かくて湿度が高いときに虫が大量発生し、樹木の葉に穴を開けておいしい蜜を滴らせます。 |